臨床検査部門の

 

病院スタッフ日誌

 

2017年

9月

13日

腫瘍マーカーについて

こんにちは。今日は腫瘍マーカーについて書きます。

腫瘍マーカーは血液や分泌液中にあり、悪性腫瘍を強く疑う際の補助診断の1つです。多くの腫瘍マーカーは、それだけでは癌の早期発見のための確実な指標とはなっていません。

しかし、PSA(前立腺特異抗原)は臓器特異性(どこに癌ができたかを特定できること)が高く、50歳代以降男性で増加する前立腺癌の早期発見に役立ちます。

いずれの腫瘍マーカーも悪性腫瘍のみでなく、急性・慢性炎症や良性疾患等で上昇、すなわち偽陽性となることがあります。ですから、腫瘍マーカーのみでの癌の診断はできず、病理検査での確認が必要です。数値のみに振り回されないことが、常に大切です。

腫瘍マーカーの値や種類は、腫瘍の進行で変わるので、手術前の進行度の予測や治療の評価、再発の早期発見に役立つといわれています。

代表的腫瘍マーカーにCEA、AFP、CA19-9があります。

 

CEAは臓器特異性は低いですが、頻度の高い癌の多くが高値となり、癌のスクリーニング(ふるい分け)として役立ちます。一方、肝硬変、糖尿病、高齢者、高度の喫煙でも偽陽性となります。

 

AFPは肝炎、中でもC型肝炎から肝硬変、肝細胞癌へと進む肝細胞癌に特異性の高い腫瘍マーカーの1つです。他に乳児肝炎、慢性肝炎、肝硬変、妊娠等で偽陽性となります。

 

CA19-9は消化器癌、特に膵臓癌や胆道癌で高値となります。症状が出にくく、発見困難な膵臓癌の腫瘍マーカー1つです。ですが、胆石症、膵炎、肝炎、肝硬変、気管支拡張症等でも偽陽性となります。一方、偽陰性となるケースもあります。

 

以上の理由から、診察、CT等などの画像で悪性腫瘍が強く疑われた場合のみ、腫瘍マーカーを参考にするよう保険診療では求められています。

                        (文:検査技師 Y)

 

2017年

4月

26日

呼吸機能検査について

    (写真は当院で使用している肺活量の検査機器です。)

こんにちは。

今回は、当院で行う呼吸機能検査についてお話しします。

この検査は、肺の機能を調べる検査です。肺の病気が考えられるとき、その診断や重症度、治療効果を調べるのに役立ちます。全身麻酔で手術の予定があるときにも行われます。

まずは「肺活量」ですが、これは口から吐いたり、吸ったりできる最大空気量のことで、検査前に入力した身長と年齢を基にした「予測肺活量」の80%未満だと、「肺活量」が少ないと評価します。

次に「1秒量」という指標ですが、これは息を最大限に吸ったところから最初の1秒間に吐き出すことができる空気量のことです。この値は、身長と年齢を基にした「努力性肺活量」の70%未満だと、COPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断されます。気管支喘息の人や肺活量の少ない人も「1秒量」が低下します。そして「1秒量」が少ない人は「肺年齢」が実年齢を上回ります。この検査を受けて「肺年齢」が「実年齢」を大きく上回っている人は、医師とよく相談してください。

                         (文:検査技師 Y)

 

2016年

12月

28日

飲酒と検査値について

こんにちは。

飲酒は身近な生活習慣の一つであり、ごく少量の飲酒は心血管疾患の発生率・死亡率を低下させるとも報告されていますが、過度の習慣飲酒は多くの臨床検査値に影響します。

もっとも有名なのが、γ(ガンマー)

ーGPT(γ-GTと表記する時もあり)です。飲酒をほぼ毎日続けた場合に、アルコール性肝障害を起こしうる量として、男性ではエタノール換算で30g/日以上、女性では20g/日以上とされています。(日本酒1合は約22g、ビール500mlは約20gに相当)

アルコール性肝障害では、トランスアミナーゼ(AST、ALT)が、AST>ALTのパターンで上昇し、γ-GTが高値となることが特徴です。このγ-GTですが、日本酒換算1日3合以上の飲酒を5年以上続けている人の40~70%が、さらに飲酒量の多い方では90%近くが異常高値となります。ですが、相当量の飲酒にもかかわらず、γ-GTが異常とならない人もいます。この場合の検査としては、糖鎖欠損トランスフェリンというのがありますが、まだ保険診療としては測定できません。

最後に、飲酒と関係なくγ-GTは上昇することもあります。病気の可能性も否定できませんので、心当たりのある方は、かかりつけの医師と相談してください。

                        (文:検査技師 Y)

 

2016年

9月

09日

心電図とは

こんにちは。私たちの心臓は1分間に約70回拍動しています。1回の拍動で約70~80ミリリットルの血液を送り出すことができますので、1分間に約5リットル、1日には約8トンの血液を送り出していることになります。これをひとときも休まず、一生にわたって続けるので、心臓はなんと大変な仕事をしているのかと驚かれると思います。

その心臓の検査で最も基本的なものが心電図です。

通常、病院で実施するのは標準12誘導心電図といい、12通りの波形を記録します。検査そのものは1分間もかかりません。簡単な検査ですが、不整脈、心筋梗塞、狭心症などを調べる上でとても重要です。

しかし、弱点もあります。何らかの症状があるときだけリズムや波形が異常になるものがありますが、検査を受けているときに、タイミング良く症状が出るとも限りません。そんな時のため、24時間ホルター心電図や運動負荷心電図といったものがあります。当院では24時間ホルター心電図はしていますが、運動負荷心電図はできません。それが必要な方は、大分循環器病院等へのご紹介ということになります。

専門病院では、心臓に関してはカテーテル検査等いろいろな精密検査ができますが、一番基本的なのは安静時の心電図です。まず何か症状があれば、お近くの病院、もしくはかかりつけの病院で心電図をとってもらいましょう。早めの受診が大切です。

                      (文:検査技師 Y)

 

2016年

6月

03日

動脈硬化の検査について

こんにちは。

今回は、動脈硬化の検査についてお話ししたいと思います。

 

当院の機械(右の写真)でCAVI(キャビィ)とABI(エービーアイ)という2種類の数字を出しています。

CAVIは血管の硬さを表し、9を超えると「動脈硬化」が進んでいる可能性があります。

ABIは主に足の動脈の詰まりの程度を表しています。値が0.9を下回ると動脈が詰まり気味で血行が悪くなっている可能性があります。

 

動脈硬化はサイレントキラーとも呼ばれます。自覚症状が無いため、放置したままだと徐々に進行し、突然、脳梗塞や心筋梗塞等を発症します。

定期的な検査を受診されますよう、主治医ともよくご相談ください。

       (文:検査技師 Y)

 

2016年

2月

23日

超音波検査について

こんにちは。

今日は、当院で行っている超音波検査についてお話しします。

 

超音波検査(エコー検査)とは、超音波を体に当ててその反射を映像化することで、体の内部の状態を調べる事のできる検査法です。

 

当院では、頸動脈、心臓、腹部を主に見ています。

腹部の検査をするときは、飲食の制限があります。午前の検査予約の方は朝食を、午後の検査予約の方は昼食を抜いていただきます。お茶、水は少量であれば、飲んでもよいです。コーヒー、牛乳、ジュースは飲めません。

腹部以外の場合は、飲食の制限はありません。膀胱を調べる場合は、排尿を我慢していただくこともあります。

検査時間は、お一人様の1カ所のエコーで30分の時間をいただきます。(場合によってはそれ以上かかることもあります。)エコーそのものは10~20分ですが、心臓のエコーの場合、同時に心電図検査をしたり、その他の場合も、検査の所見を書く時間が必要なためです。個人差もあり、見えやすい人と見えづらい人がいます。

最後に、患者さんから「悪いところは無かったですか?」と聞かれることが多いのですが、エコーのみで病気のすべてが診断できるわけではありません。他の検査等も総合して最終的な医師の診断が重要になります。結果については、担当医とよく、ご相談ください。

                       (文:検査技師 Y)

 

 2015年

11月

20日

腎臓の検査について(その2)

こんにちは。

11月13日のブログの続きです。

 

血液検査では、主にクレアチニンと尿素窒素(BUN)の値を見ます。

 

クレアチニンの基準値は男性が1.2mg/dl以下、女性が1.0mg/dl以下です。BUNの基準値は男女差がなく、20mg/dl以下です。

 

クレアチニンとBUNは腎機能が50%前後まで低下しないと高い値になりません。検査結果に異常があれば、何らかの病気が進行していると考えられます。その意味では、境界域でも危険な数値と考えた方が良いと思われます。

ご心配な方は担当医とよく相談してください。

                     (文:検査技師)

 

2015年

11月

13日

腎臓の検査について

こんにちは。

今回は、腎臓の検査について書きたいと思います。

腎臓は、握りこぶしほどの大きさで、腰骨のやや上、脊柱の両脇にあります。

主な働きとして、

①血液をろ過して尿として体内の老廃物を排出する。

②塩分と水分の排出量をコントロールして、血圧を調整する。

③体液量やイオンバランスを調整し、体内にミネラルを取り込む。

④血液をつくるホルモンを生成する。

⑤ビタミンを生成し、骨の生成を助ける。                 

 

腎臓が正常に機能しなくなると、体の様々な不調につながります。では、どんな病気になるでしょうか。

 

腎臓の働きが一定程度低下している、もしくは、尿タンパクが陽性である状態が3ヶ月以上続いている場合を「慢性腎臓病(CKD)」といいます。

成人の8人に1人はCKDと言われています。初期はほとんど自覚症状がありません。しかし、進行すると、貧血、夜間尿、むくみ、倦怠感、息切れ、脳卒中、心筋梗塞、腎不全といった重い病気につながるリスクが高いので、早期治療が必要です。(次回へ続く)

                                                        (文:検査技師) 

 

 

2015年

6月

23日

当院の検査について(その9)

 

 

 

こんにちは。今回は、前回(6月10日)に続いて肝機能の検査についてお話しします。

前回はALTの値が30を超えると「異常値」であることなどをお話ししました。

そもそも、ALTは主に肝細胞に存在しています。何らかの異常で肝細胞が破壊されると、肝細胞内のALTが血液中に漏れ出します。つまり、ALT値が高いということは、今現在、それだけ肝臓が障害を受けていることを意味するので、もっと重要視しなければいけません。

肝臓は「沈黙の臓器」を呼ばれるように、ダメージを受けても症状が出にくいのが特徴です。何らかの症状が出て病院に行ったときには、すでに重症化していることも少なくありません。健診結果だけで医療機関を受診するのは面倒だと思うかもしれませんが、早めに医師とご相談してみてください。

                        (文:検査技師)

 

 

2015年

6月

10日

水 

当院の検査について(その8)

  

 

こんにちは。

今回と次回は肝機能の検査について、お話しします。昔から「肝臓の病気=大酒飲みの病気」というイメージがありますが、今やお酒を飲まない人も安心してはいられません。デスクワーク中心で運動不足、外食が多い不規則な食生活といった、現代人ならではのライフスタイルで脂肪肝から肝炎などにかかる人が増加しています。

その例として肥満や糖尿病、高脂血症、高血圧といったメタボリックシンドロームを下地にして起こる非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)というものがあります。このNASHは約半数が進行性で、そのまま肝硬変や肝細胞癌になる危険性があります。

他にも肝臓の病気はいろいろありますが、病気のサインを知る要チェックポイントはALT(GPT)の数値です。厚生労働省は、特定健診でALT値が30を超えた状態が「異常値」であると定めています。さらに50を超えると受診が勧められる値ともしています。

(次回へつづく)               (文:検査技師)

 

2015年

4月

28日

火 

当院の検査について(その7)

 

 

 

こんにちは。

 

今回は中性脂肪についてお話しします。

 

血液中の中性脂肪は、食べ過ぎやお酒の飲み過ぎ、肥満、糖尿病などで高く(150mg/dl以上)なります。

中性脂肪が高いことは、お腹に脂肪がつくメタボリックシンドロームの診断基準の1つに含まれています。また、動脈硬化になりやすい要因の1つとされています。極端に高くなると(1000mg/dl以上)、急性膵炎を発症する危険性があるので注意が必要です。

 

中性脂肪の値は、検査のたびに変動しやすく、空腹時より食後の方が高くなります。普通は、前日の夕食後から絶食して、翌日空腹のままで検査をします。しかし、空腹のまま病院に行くのが難しい方もいらっしゃいますので、主治医とご相談ください。

                      (文:検査技師)

 

『当院での検査について その6』

平成27年(2015年)3月25日(水曜日)

こんにちは。


今回はコレステロール、特にHDLとLDLについてお話しします。


皆さんは、LDLが「悪玉コレステロール」と呼ばれているのは、ご存じと思います。コレステロールは、大半が肝臓で作られます。LDLはそれを体の隅々に届ける役割を担っています。LDLが多いと、体のあちこちでコレステロールが余ってしまい、動脈硬化を促進するため「悪玉」といわれます。

一方、HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれています。HDLは体の中で余分なコレステロールをかき集め、肝臓に運んで消却する役割を果たしています。このため、HDLが多いということは、コレステロールの処理が順調なことを示し、動脈硬化のリスクが低くなると判断されます。


LDLの値は、健常な非喫煙者では140mg/dl未満が望ましいとされています。糖尿病や脳梗塞などの動脈硬化疾患がある人は、少し厳しく120mg/dl未満が推奨されます。

一方、HDLは40mg/dl以上、両者の比(LDL/HDL)は2以下が望ましいとされています。


コレステロールの食事前後での変動幅は中性脂肪ほど大きくなく、何日から何週間という日数でゆっくり変化します。前日に断食をしても、中性脂肪や血糖値は低くできるかもしれませんが、コレステロールに関する限り値を低くすることは期待できません。健診で良い結果を望む場合は、少なくとも数週間の摂生を心がけましょう。

                            (文:検査技師)


『当院での検査について その5』

平成27年(2015年)2月24日(火曜日)

こんにちは。

前回、血糖値について書いたので、今回はHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)について書きます。


これは、血液中の赤血球の中にある「ヘモグロビン(Hb)」とブドウ糖が結合したものです。

HbA1cの値は採血した日から2ヶ月くらい前までの血糖値の平均を反映します。


ところで、HbA1cの表記方法が変わったのはご存じでしょうか。

以前は、日本特有のJDS値でしたが、今はNGSP値という国際的に広く使用されている値になっています。

NGSP値はJDS値より約0.4ポイント高い値になります。

例えば、「糖尿病が強く疑われる」診断基準はJDS値は6.1%以上、NGSP値は6.5%以上となっています。+0.4%という見た目の印象によって「HbA1cが悪くなった」あるいは「治療の目標が甘くなった」といった勘違いをしないように気をつけましょう。

                     (文:検査技師)


『当院での検査について その4』

平成27年(2015年)1月27日(火曜日)

こんにちは。

 

前回(1月13日)尿糖について触れたので、今回は血糖値について書きます。

 

血糖値は、糖尿病の検査としてなじみ深いものではないでしょうか。その値は、食後にはあがり、運動後には下がります。検査データとして得られる値は、その瞬間の値を示していますので、「空腹時」なのか「食後」なのかを細かく記録されます。健康な人でも、食後の血糖値は上がります。

問題なのは血糖値が高い状態が続くことです。高血糖の状態が続くと、血糖値を正常にコントロールするインスリンの機能が低下してきます。これが、「糖尿病」の原因となります。

空腹時の血糖値が100 mg/dL以上の人は、リスクが高くなりますので、注意が必要です。そのときは、医師とよく相談してください。

                           (文:検査技師)


『当院での検査について その3』

平成27年(2015年)1月13日(火曜日)

(上の写真は、尿検査の器械です。)
(上の写真は、尿検査の器械です。)

こんにちは。

前回、血液の蛋白とアルブミンについて書きました。

 

今回は、尿検査の蛋白、糖、潜血についてお話しします。

 

まず、尿蛋白ですが、腎臓の機能を調べるのに必要な検査です。ほとんどの腎臓の病気で陽性となります。発熱、過剰な運動、長時間の立った姿勢などでも、陽性になる場合があります。

 

次に、尿糖です。これは、糖尿病の検査になります。腎臓の機能が正常でも、血糖値が高い場合に陽性になるので、糖尿病疑いの発見に役立ちます。ただし、体質的に尿に糖が出やすい人や、糖尿病でなくても食事の直後には陽性になりやすいなどの限界もあります。糖尿病の診断には血液検査が必要になります。

 

最後に、尿潜血です。これは、尿の通り道に出血しているところはないかの検査になります。原因がわからないことが意外と多く、長年、健診で陽性の状態が続く方も多くみられます。尿路結石、尿路感染症、膀胱や尿路系の腫瘍などで陽性になることもあるので、詳しい検査を受けていただく必要があります。

 

前回も書きましたが、最終的には医師の判断が重要となりますので、何か疑問があれば、医師とご相談ください。

                       (文:検査技師)


『当院での検査について その2』

平成26年(2014年)12月3日(水曜日)

こんにちは。

 

今回は、血液検査の総蛋白とアルブミンについてお話ししたいと思います。

 

総蛋白の主な成分はアルブミンとグロブリンでアルブミンは全体の6~7割を占めています。

 

総蛋白やアルブミンの値は栄養状態の目安や肝臓、腎臓などの状態を把握するために利用されます。

 

当院の総蛋白の標準値は6.5~8.3(g/dL)で、アルブミン標準値は3.8~5.3(g/dL)です。これらの値が標準値よりも高いときは、脱水症などが疑われ、低いときは、低栄養やネフローゼ症候群などが疑われます。

 

血液検査で結果が高い、低いからといって、すぐに病気であるとは言えません。他の検査項目も合わせて最終的な医師の判断が重要となります。何か疑問があれば、ぜひ、医師にご相談ください。

 

次回は、他の項目について紹介したいと思います。

                           (文:検査技師)

 

『当院での検査について その1』

平成26年(2014年)10月17日(金曜日)

こんにちは。

 

臨床検査技師の吉野敬二と申します。どうぞよろしくお願いします。

 

臨床検査には様々な種類がありますが、院内では主に心電図検査(一般の12誘導検査や24時間ホルター)や超音波(エコー)検査、呼吸機能検査(スパイログラフィー)などを行っています。血液検査は、基本的に外部の検査機関で中央測定をしていますが、緊急に必要な検査は、院内で私が担当して実施しています。

 

診療での検査のほか、事業所や個人の健康診断も実施していますので、当院受付にお気軽にお尋ねください。

 

次回から、当院で行われている検査と内容を具体的にお知らせしていきたいと思います。              

                         (文:検査技師 吉野)