当院の検査について(その3)

(上の写真は、尿検査の器械です。)
(上の写真は、尿検査の器械です。)

こんにちは。

前回、血液の蛋白とアルブミンについて書きました。

 

今回は、尿検査の蛋白、糖、潜血についてお話しします。

 

まず、尿蛋白ですが、腎臓の機能を調べるのに必要な検査です。ほとんどの腎臓の病気で陽性となります。発熱、過剰な運動、長時間の立った姿勢などでも、陽性になる場合があります。

 

次に、尿糖です。これは、糖尿病の検査になります。腎臓の機能が正常でも、血糖値が高い場合に陽性になるので、糖尿病疑いの発見に役立ちます。ただし、体質的に尿に糖が出やすい人や、糖尿病でなくても食事の直後には陽性になりやすいなどの限界もあります。糖尿病の診断には血液検査が必要になります。

 

最後に、尿潜血です。これは、尿の通り道に出血しているところはないかの検査になります。原因がわからないことが意外と多く、長年、健診で陽性の状態が続く方も多くみられます。尿路結石、尿路感染症、膀胱や尿路系の腫瘍などで陽性になることもあるので、詳しい検査を受けていただく必要があります。

 

前回も書きましたが、最終的には医師の判断が重要となりますので、何か疑問があれば、医師とご相談ください。

                       (文:検査技師)