大分のタイムカメラ⑧ 戦前の大分市の彩色写真

上から、大分市街近郊の田園から埋立前の春日浦方面を望む風景、高崎山を望む別府湾、大分港、旧大分銀行本店と別大電車が走っていた現在のトキハ前通り、上野丘の旧大分高等商業学校、旧大分県庁と府内城(戦災前)です。(著者所収)
上から、大分市街近郊の田園から埋立前の春日浦方面を望む風景、高崎山を望む別府湾、大分港、旧大分銀行本店と別大電車が走っていた現在のトキハ前通り、上野丘の旧大分高等商業学校、旧大分県庁と府内城(戦災前)です。(著者所収)

 

こんにちは!(^-^) 昔の白黒写真は年月が経過するとセピア色となり、時の流れを感じる風情がある一方、当時の色合いはどんな感じだったのだろうと想像を巡らせることも楽しいですね。

 

今回は『大分名勝』というカード写真集の一部をご紹介します。戦前の写真は白黒の写真が一般的でしたが、お土産用に着色した写真が大分でも売られていたようです。空襲で中心街がほぼ全焼する前の大分市街の遠景や、高崎山を望む別府湾と大分港、旧大分銀行前の市電が通る光景は、私たちの祖父母が実際に目にしたものであり、当時にタイムスリップしたような感覚になりますね。こうしてみると郷土や自然は、過去から現在、未来へと受け継がれる大切な贈り物であることを改めて感じます。

                          (文:森本)