当院の検査について(その9)

こんにちは。

今回は、前回(6月10日)に続いて肝機能の検査についてお話しします。

前回はALTの値が30を超えると「異常値」であることなどをお話ししました。

そもそも、ALTは主に肝細胞に存在しています。何らかの異常で肝細胞が破壊されると、肝細胞内のALTが血液中に漏れ出します。つまり、ALT値が高いということは、今現在、それだけ肝臓が障害を受けていることを意味するので、もっと重要視しなければいけません。

肝臓は「沈黙の臓器」を呼ばれるように、ダメージを受けても症状が出にくいのが特徴です。何らかの症状が出て病院に行ったときには、すでに重症化していることも少なくありません。健診結果だけで医療機関を受診するのは面倒だと思うかもしれませんが、早めに医師とご相談してみてください。

                        (文:検査技師)