こんにちは。
今回は、腎臓の検査について書きたいと思います。
腎臓は、握りこぶしほどの大きさで、腰骨のやや上、脊柱の両脇にあります。
主な働きとして、
①血液をろ過して尿として体内の老廃物を排出する。
②塩分と水分の排出量をコントロールして、血圧を調整する。
③体液量やイオンバランスを調整し、体内にミネラルを取り込む。
④血液をつくるホルモンを生成する。
⑤ビタミンを生成し、骨の生成を助ける。
腎臓が正常に機能しなくなると、体の様々な不調につながります。では、どんな病気になるでしょうか。
腎臓の働きが一定程度低下している、もしくは、尿タンパクが陽性である状態が3ヶ月以上続いている場合を「慢性腎臓病(CKD)」といいます。
成人の8人に1人はCKDと言われています。初期はほとんど自覚症状がありません。しかし、進行すると、貧血、夜間尿、むくみ、倦怠感、息切れ、脳卒中、心筋梗塞、腎不全といった重い病気につながるリスクが高いので、早期治療が必要です。(次回へ続く)
(文:検査技師)