こんにちは。
写真は2月14日に撮影した大分市吉野梅園です。最近は日中が温かいせいか、当院の三重町でも温かい場所の梅の花が徐々に咲き始めています。
吉野梅園の梅の木は樹齢850年で、鎌倉時代初期に福岡県の太宰府天満宮から伝わったという伝説があります。植えた木がいずれも左回りに地を這うように伸びたことから、『臥竜梅(がりゅうばい)』と呼ばれるようになりました。1560年の正月には戦国大名の大友宗麟が盛大な花見をした記録が残っています。
梅には白梅と紅梅がありますが、歴史的には白梅が奈良時代に、紅梅が平安時代に中国から日本に伝わったとされています。平安時代(996年頃)に書かれた枕草子に『木の花は 濃きも薄きも 紅梅』とあるように、清少納言は木に咲く花の中では紅梅が一番好きだったそうです。紫式部の源氏物語第43帖の巻名も『紅梅』ですね。私は白梅も好きですが、赤ちゃんの頬のようにほんのりと赤みがかった紅梅が青空に映える風景が大好きです。みなさんは白梅と紅梅のどちらが好きですか?
なお、吉野梅園の梅まつりは2月14日(日)から開催されています。まだほとんどの木が2~3部咲きで、写真のように咲いている木はわずかですがこれから咲き誇るのでしょう。見ごろは2月下旬~3月初旬かもしれません。梅まつり行事は2月14日・21日・28日・3月6日の日曜日に開催されるので、ぜひ行かれてみて下さい。
参考サイト:iナビ大分 吉野梅まつり
(文:森本)