関節リウマチ(その2)

はまさきです。今回は関節リウマチの呼称に関してです。少し昔の1990年代頃まで、関節リウマチは進行を食い止めることが困難な慢性疾患と考えられていました。「慢性関節リウマチ」と呼ばれていた頃です。1962年 に「rheumatoid arthritis」の日本語訳として 「慢性関節リウマチ」が正式な呼称とされたのですが、「rheumatoid arthritis」には「慢性」を意味する語は含まれていませんでした。そして2000年頃からリウマチのメカニズムが少しずつ解明され、新たに色々な薬剤が登場することによって、かなり進行を抑えることができるようになってきました。そのため「慢性」っていう呼称がふさわしくないという働きかけがあり、 2002年に正式名称を「関節リウマチ」に改訂されたそうです。そもそも「リウマチ」っちゃ何かい、ということなんですが、「ロイマ」とかいうギリシア語が「流れ」を意味するということです。昔の人は身体の中を悪い液体が巡って関節にたまって、あちこちが痛くなっているのではと考えていたようです。古代の人の考え方もあながち間違ってはいないですね。

 

写真は4月20日から22日に福岡で開催された日本リウマチ学会学術総会です。ポスターの演題も講演も多く、全国からたくさんの先生方が参加され、大変刺激を受けました。博多ラーメンもおいしかったです。(文:浜崎)