豊臣秀吉を支えた2人の軍師

こんにちは。

先日TVの再放送で黒田官兵衛と竹中半兵衛、二人の軍師のライバルとしての違いについて放送があり、とても興味深く見入ってしまいました。

ご存知のように二人は共に軍師として豊臣秀吉に使えた優秀な参謀です。更に言えばこの二人の存在なくして豊臣秀吉の天下統一はなかったのでは?とも言われています。

本能寺の変で織田信長が明智光秀によって倒れた後、光秀を討ち天下を取ることを提言したとされるように、隙あらば天下を狙おうとした黒田官兵衛。一方 たった16人で稲葉山城を占領したあと、信長からの誘いを断りかつての主君に城を返還した竹中半兵衛。(城の占拠は女性と酒に溺れ政務をおろそかにするかつての主君への戒めであったとされる。)

また、軍師として二人のとった戦略や戦法についてはそれぞれの立場や考え方の違いもあり、好き嫌いが分かれるところでもありますが、二人の関係性を語る上で興味深いエピソードがあります。

 

ある席で、半兵衛をライバル視する官兵衛は、「日ごろの働きに感謝し、兄弟のように思っている」旨を記した秀吉からの書状を家宝のように大事にしていると自慢した。それを見た半兵衛は「そなたの為にならない」と、その書状を破り捨てたとされています。

世はまさに戦国時代。軍師として秀吉に仕えてはいるがこの先主君との関係がどうなるかわからない時代に、そうした書状を盾にした言い分を官兵衛が発した場合、真っ先に命を狙われるやも知れない。そうした思いで書状を破り捨てた半兵衛の気持ちを察した官兵衛の思いとは?・・・・。

歴史とは勝者の目線で語られるとよく言われますが、そういった勝者を支えた人達の存在を知ることで、更に歴史の深さと面白さを感じる今日、この頃です。

                        (文:事務長 阿南)