うつ病について(その1)

こんにちは。

うつ病は、遺伝や性格、環境の変化、ストレスなど、様々な要因が複雑に絡み合って発症します。

 

まず、気分や意欲、記憶などの情報を伝える神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンが深く関わるとする説。これらの量が減る、受容体に問題があるなどで、情報がうまく伝わらないため症状が現れるという説ですが、矛盾点も指摘されています。

もう1つ、脳の側頭葉にある扁桃体の役割です。ストレスを受けて興奮した扁桃体が副腎を刺激し、副腎はコルチゾールというストレスホルモンを過剰に分泌。そのため、脳の神経細胞が萎縮して、意欲の低下や行動の低下を招き、うつ病が発症するというものです。

うつ病は心の病気ですが、それを引き起こすのは、脳内のトラブルであり、医学的には「脳の病気」という人もいます。そして増加の背景には、現代のストレス社会があることは、多くの人が指摘するところです。

次回、もう少しうつ病について、お話ししたいと思います。

                       (文:検査技師 Y)