こんにちは。
昨年12月21日のブログ「府内城に天守が出現!?」で紹介しました、府内城天守を再現した照明装置が点灯された様子を、先日撮影してきました(写真中段)。四階建ての天守の建物を白色、石垣が青色の線で表現されていて、とても綺麗でした!ライトの点灯は、12月27日から2月14日までの午後5時から10時に行われています。城内に広い駐車場があり、上記の期間中は点灯装置横に70分の1の府内城模型が展示されているプレハブが設置されています。また、スマートフォンを使用したAR(Augmented Reality:オーグメンティッド・リアリティ)が可能となっており、スマートフォン越しに府内城の復元CGが見られるようになっています。
写真下段は、大分大学工学部の佐藤誠治教授のご厚意により掲載させて頂いた、府内城天守の復元CGを現在の写真にあてはめた風景です。実際に府内城が復元されればこのような風景になると思います。正に本物そっくりですね!
ただ今の状況は、大正時代に大分県庁を府内城西の丸に新築したときに本丸の南半分が崩されて天守の付櫓があった石垣も削り取られていることと、天守台の北側の石垣が孕んでいることなど、現在の構造上の問題から天守復元は困難と思われます。加えて天守の指図などの資料が今のところ存在しないので、文科省が満足するような復元計画を立てることは難しいかもしれません。これから天守台の礎石や本丸の堀跡の本格的な発掘調査が始まるので、学術的な知見が積み重ねられることに期待しています。
ご興味ある方は、ぜひ府内城のイルミネーションをご覧に行かれて下さい。
参考サイト:
大分合同新聞2017年12月26日「高さ30メートル府内城天守 27日からライトアップで再現」
大分市公式ホームページ「大分市公式アプリ『府内城AR』をリリースしました」
(文:森本)